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新しい腸の教科書

目次(「BOOK」データベースより)

第1章 知って驚く!?腸のしくみとはたらき(腸は“テニスコート”ほど広い!知っておきたい腸の構造―腸の構造/小腸の構造/大腸の構造
消化ノルマは1日約9l!腸をめぐる「消化・吸収」の旅 ほか)
第2章 意外な真実!カラダの不調と腸の影響(腸の「SOSサイン」を読み取れば不調に気づける!
便の色・カタチを観察して腸内の状態をチェック! ほか)
第3章 食べて改善!腸がよみがえる食生活(食事は腸内細菌の大切なパートナー
健康な腸にしてくれる「4大食品」って? ほか)
第4章 毎日スッキリ!腸が整う生活習慣&運動・マッサージ(あなたは腸の経営者!「ブラック運営」では破綻する!
「座りっぱなし」で大腸がんのリスクが高まる ほか)
出版社からのコメント

カリスマ胃腸専門医が超図解!
今、現代人に必要な正しく新しい腸の知識。

内容紹介
便秘や肌荒れだけじゃない!
うつ、認知症、肥満、生理痛、冷え性、疲労、肩こり、腰痛、がん、アレルギーなどなど。
「心とカラダのあらゆる問題は、腸に通ずる」

【今、現代人に必要な正しく新しい腸の知識が満載! 】
・なぜ、腸は第二の脳と言われるのか?
・幸せホルモン「セロトニン」の9割は腸がつくる!
・乳がん、肝臓がん、大腸がん、がんと腸の関係
・太らせ腸内細菌“ファーミキューテス”の恐怖
・「うつ病や自閉症」も腸内環境が原因! ?
・「漏れやすい腸」リーキーガット症候群
・小腸内に細菌が大増殖! 「SIBO」が招く不調
・腸を悪化させる! 4つの糖質「FODMAP」とは?
・「低FODMAP食」1週間レシピ
・便秘にならないトイレ習慣
・骨盤底筋で排便力アップ!
・マッサージで頑固な便秘を解消!

(はじめにより)
実はこれまで、腸は「謎の多い臓器」でした。
医療技術が発達し、「知られざる腸の世界」が開けたのはつい最近。
現在も日進月歩で新しい研究成果が報告されています。
お医者さんから「何ともない」と言われたのにもかかわらず
お腹の調子がすぐれない人でも安心してください。
新しいよい解決法が出てきています。
そんな「最新の腸についての正しい知識が、
わかりやすくまとめられた本」ができました。


便にはどんな種類がある?(色、かたち)

便にはどんな色、かたちがあるのでしょう。

また、それによっては医療機関を受診するほうが良いのでしょうか。

例えば、色でいえば『黄褐色』であれば正常な便の色だといわれています。

ではかたちはどうでしょうか。

健康な人の排泄物を見る機会はなかなかありませんが、健康な人の便のかたちは、黄褐色のバナナ状だといいます。

半練りで、力むこともなくスルッと出てくるソフトタイプのかたちをしています。

腸内環境も良好だといえます。

かたちが定まっておらず、ドロっとした水様性の便が排泄される人もいるでしょう。

これは下痢の形状で、粘液や膿などが混じると伝染性下痢やアレルギー性、食あたりの症状などで起こるかたちです。

下痢止めなどのお薬を服用するのが望ましいでしょう。

一方、コロコロとしたウサギの糞のようなかたちの便が出ることもありますが、水分が足りていないか、大腸での痙攣性の便秘を疑いましょう。

この場合には、食物繊維豊富な野菜などを摂取しましょう。

緑の便(どんなときに緑の便が出る?)

緑色の便が排泄されることがあるとすれば、それは赤ちゃんかもしれません。

乳幼児を育てているママならば、赤ちゃんの便が緑色であることに驚いたこともあるはずです。

ちなみに、便の色は『ビリルビン』という胆汁に含まれている成分により変化します。

ちなみに、母乳で育つ赤ちゃんの便のみならず、緑色を呈したクロロフィルを含む緑色野菜(ケールやほうれん草)を食べる人の便も緑色をしています。

健康な腸内環境であれば、このビリルビンは大腸で『ステルコビリン』へと変化を遂げます。

ちなみに、このステルコビリンが健康的な便の色となる黄褐色を作り出しています。

赤ちゃんは胃腸がまだ未発達ですから、再吸収されるビリルビンの量が減り、排泄される尿よりも便に多めに残ってしまうと、緑色に見えることがあります。

赤ちゃんでなく、成人でもこうした色の便を排泄することがありますが、多くは暴飲暴食やウイルス性腸炎などの炎症によって生じることが考えられます。

黒い便(どんな時に黒い便が出る?)

排泄物を確認したときに、黒色の便が出ることがあるのなら、それはタール便かもしれません。

上部消化管の出血でもあり、ドロッとしたタール状の黒い便が排泄されます。

考えられる病気があるとすれば、その多くが『十二指腸』『胃潰瘍』『胃がん』などです。

これによる出血が赤黒い、あるいは黒色になり便にまとい排泄されます。

この黒い便が排泄されたのなら、医師いわく、すぐに受診することを伝えています。

黒色の便は、先にあげたように胃腸の出血であ る可能性が低くありません。

もちろん、服用している薬による影響も考えられますから、まずは診察を受けましょう。

検査機関においては50~75ML以上の出血で便を黒色にするというデータがあり、1000ML以上の出血が続くような場合もあるようです。

ちなみに、食事の内容によっても黒い便が出ることがあります。

特に、イカ墨料理はそのまま、真っ黒い便が排泄されますし、鉄剤や薬用炭も黒色になります。

白い便(どんな時に白い便が出る?)

白い便が出ることがあるとすれば、何が疑われるでしょうか。

例えば、米のとぎ汁のような乳白色の便が排泄されたとしたら、『コレラ』特有の便だといわれており、乳幼児の場合には『ロタウイルス』の疑いがあります。

もちろん、すぐに医療機関を受診しましょう。

また、白いまではいかずとも、白に近い灰色っぽい色の便が出ることもあります。

これは、便をしっかり確認してみれば分かりますが、脂肪の過剰摂取というのが考えられます。

いわゆる消化不良によるもので、脂肪のねっとりした固形物が白っぽい灰色っぽい便を出します。

もちろん、胆汁が影響している可能性も否めず、病気の可能性があるので、医療機関を受診しましょう。

ちなみに、健康診断によってバリウムを服用したとしたら、真っ白い便が排泄されます。

ですから、こうした健康診断後は問題ありません。

また、先にあげたように脂肪分の多い食事をする頻度が高い場合、胆汁は脂肪を分解するために働きかけ、胆汁によって白い便が出ることもあります。

赤い便(どんな時に赤い便が出る?)

赤色の便が排泄されるのはどんな時でしょうか。

もしも、力んだときに痛みが伴うのなら、きれ痔の可能性も否定できません。

赤色は『出血』かもしれず、肛門に近い場所が傷つき、血便に見えることがあります。

痔核や肛門裂傷などが一例ですが、新鮮血だから赤く見えます。

ちなみに、S状結腸や直腸に近い場所からの出血なら、凝血した血液の固まりを含むのが特徴です。

他にも、濃紫色という色もあります。

便のまわりに付着しているのであれば、肛門からの出血と考えるのが正解です。

鮮血など、いわゆる真っ赤な血が便に付いているなら、多くの場合『痔』が考えられます。

便が硬く、力んだことにより傷付くこともあります。

また、便全体に赤色が混じるのであれば、O-157などの出血性大腸炎が疑われますし、大腸がんの可能性もあるため、肛門に痛みがないのならば、医療機関を受診しましょう。

大腸がんは痛みも早期にはなく、なかなか発見に気づきにくい病気でもありますから、注意が必要になります。