赤ちゃんの病気の本当に必要な情報だけ!
熱、せき、鼻水、肌トラブルなどの原因、予防、ケアをイラストと写真で徹底解説。
赤ちゃん~幼児が必ずかかる病気に絞って本当に必要な情報だけを厳選した、
ありそうでなかった病気の本。熱が出たらどうする?
せきは止めるの?止めないの?
便秘解消法は? あせもができちゃった! など、
誰でも直面する子どもの体のトラブルを、「街のお医者さん」として、
毎日多くの子どもに接している先生方がわかりやすく解説します。
ふんだんなイラストや写真で、ホームケアのコツもバッチリ。
病院へ行くべきかどうか迷う、ステロイド剤を使うのがこわい、といったママたちの不安や疑問にも答えます。
●この本に出てくる症状や項目/熱、せき、鼻水、かぜ、手足口病、ヘルパンギーナ、
咽頭結膜熱、ノロウイルス感染症、ロタウイルス感染症、中耳炎、便秘、乳児湿疹、
あせも、おむつかぶれ、とびひ、アトピー性皮膚炎、カンジダ皮膚炎、ステロイド剤、予防接種、病院へ行く目安
赤ちゃんの便秘解消法
実は多い、赤ちゃんの「便秘」
便秘というと成人女性のイメージが強いですが、実は赤ちゃんにもよく現れる症状です。ただし、赤ちゃんの場合は「2日もウンチが出ないなんて便秘だ!大変だ!」とすぐに慌てる必要はありません。赤ちゃんの排便のペースは個人差がとても大きく、授乳のたびにウンチをする子もいれば、1日数回、2~3日に1回という子もいます。毎日出なくても赤ちゃんが機嫌よく過ごしていて食欲もあれば、その子の排便のペースだと思って過度に心配しなくていいでしょう。また、赤ちゃんの腸の発達過程で、生後数ヶ月のときに一時的に便秘になることもあります。
赤ちゃんが寝るときに「ううん~ううん~」とうなって苦しそうだと、「便秘かな?」と思われるかもしれませんが、もしかしたら姿勢が原因かも。抱っこしているときはすやすや寝ているのに、寝かせると「ううん~」と言い出して目が覚めてしまうときは、おなかがピンと伸びて落ち着かないのかもしれません。まずは、くるくると巻いたバスタオルに足を乗せてあげましょう。また、横向きで背中を丸めて寝せてあげるのもおすすめです。背中が丸まるとママのおなかの中で過ごしていたような姿勢になって寝やすくなり、うなりや機嫌の悪さが解消する子もいるようです。
ちょっと便秘が気になるベビーには、便秘解消で有名な「の」の字マッサージが効果的。全身保湿してあげてから、手のひらを使ってお母さんの手の暖かさを伝えるようにゆっくり、ゆっくりじんわりと大きな円を描くようにマッサージをしてあげましょう。なんとか便秘を解消しようとして、力を入れすぎないのがポイントです。赤ちゃんに話しかけ、笑顔で触ってあげましょう。
「ううん~ううん」苦しがって、どうにも機嫌が悪い状態が続いているようでしたら、綿棒浣腸をしてあげましょう。「癖になったら心配」という方もいますが、成長すると自力で排便しやすくなっていく子も多いので過度な心配は不要です。まずは、赤ちゃんの不快を取り除いてあげるといいでしょう。初めての方は助産師さんやお医者さんに綿棒浣腸の詳しいやり方を聞いてから試すのがおすすめです。
赤ちゃんや子供のあせもの治し方
汗っかきの赤ちゃんや子供はあせもになりやすいです。
小さい体である赤ちゃんや子供でも汗腺は大人と同じ数あるのです。
ただ寝かせているだけでも肌着がびしょびしょになってしまうこともありますよね。
さらに赤ちゃんや子供は代謝が良いので、大人の2~3倍は汗をかくとも言われているのです!!
赤ちゃんや子供のあせも対策は、
クーラーや扇風機を使用して汗をかかせすぎない環境を作ってあげることです。
大人が快適なほど涼しすぎると、体温調節のできない赤ちゃんにはツライ環境になってしまいます。
夏場の赤ちゃんにとって快適な気温は26℃~28℃と言われています。
また、暑いからと言って裸で過ごさせるのはNGです!!
暑いからこそ汗を吸ってくれる綿素材の肌着を着せてあげると良いでしょう♪
赤ちゃんを抱っこするとママと肌が触れているところが汗でぐっしょりしちゃうこともありますよね!
そんなときはママ腕や赤ちゃんと肌が触れる箇所にタオルを挟むと良いでしょう。
肌が弱い赤ちゃんには小さな気遣いが大切ですよ☆
また、汗を流す為にシャワーを浴びることもあせもの改善につながります!
肌を清潔に保つという点でシャワーはおすすめです☆
しかし、石鹸の使用は1日1回までと、使いすぎないこともポイントです。
基本的なことではありますが、肌トラブルの起こしている箇所に石鹸を使うことはNGですよ!
シャワーの後は保湿剤でしっかり保湿してあげることも対策のひとつです。
すべすべお肌の赤ちゃんは実は大人よりもかなりの乾燥肌なんだとか…。
赤ちゃんの肌トラブルが多いのもうなずけますね!
赤ちゃん 鼻水-日常生活上の原因と対処法
赤ちゃんの鼻水は、日常生活上の好ましくない習慣が原因で引き起こされることがあります。原因となる主な習慣とそれぞれの対処法は以下のとおりです。
ほこりやちりなどのハウスダスト
赤ちゃんの鼻腔粘膜は非常に繊細なため、些細なほこりやちりなどが入り込んだだけで粘膜が刺激されて鼻水を生じることがあります。
室内を清潔に保つには
赤ちゃんが過ごす部屋はこまめに掃除をしてほこりやちりなどのハウスダストをためないように注意し、空気清浄機の使用や窓の開閉などによって空気中を漂うゴミを排除するようにしましょう。また、赤ちゃんが使用する寝具は、防ダニ効果のある布団カバーをかけるとよいでしょう。
異物
赤ちゃんが食べ物やおもちゃなどの異物を鼻に入れてしまうと、異物の入っている片方の鼻だけから鼻水が出ることがあります。また、異物の種類によっては、鼻水から異臭が漂うこともあります。
鼻に異物が入ってしまったら
鼻に異物が入っていることが疑われた場合、まずは赤ちゃんをあおむけにし、鼻の穴をのぞいてみましょう。異物が認められた場合には、速やかに病院を受診することを検討しましょう。自宅でピンセットなどを使用して取り除こうとする人もいますが、鼻腔内は鼻水で滑りやすく、かえって異物を奥に押し込んでしまう危険があるほか、ピンセットの先が鼻の粘膜を傷つけ、出血の原因になることもありますのでやめましょう。
また、事故防止のため、日頃から床や赤ちゃんの手が届く位置にはものを置かないようにしましょう。
よくならないときには
日常生活上の対処法を講じても症状が改善しない場合には、思わぬ病気が原因のこともあります。また、鼻水が原因で夜間の咳がひどい場合もあるため、夜間の咳が強いときにも病院を受診し、適切な診断・治療を受けるようにしましょう。