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手紙・はがき・一筆箋の書き方と文例集

用件を正確に伝えるための手紙の書き方とは?知らないと恥をかく基本から多彩な表現までを伝授。
そのまま使える文例がお役立ち。

人生の節目や日常のふとした場面で手紙を書く必要にせまられたとき、この本があれば安心。
今さら聞けない手紙の基本ルールから、はがき、一筆箋の書き方、書き出しと結びの言葉、
正しい敬語、使ってはいけない忌み言葉、手紙用具の選び方、シーンに合わせた豊富な文例までを網羅。
ぴったりの文例を選んで写すだけで、大人としての礼儀にかなった手紙がらくらく書けちゃいます。
メールやビジネス文書、英文レターの基本も掲載!

こんなときそのまま使える文例が豊富!
年賀状/寒中見舞い、暑中見舞い/送り状、添え状/お祝い/お礼/お見舞い/催促/抗議/おわび/お知らせ/招待/依頼/葬儀、法要の案内/喪中欠礼など。


封筒宛名の書き方(縦書き・横書き)

宛名の書き方は、郵便番号の小枠の右側2つの中心に合わせるとバランスがよくなります。目上の方や取引先で他都道府県の住所へ送るときは、都道府県名から記載しましょう。番地などの数字は、縦書きには一般に漢数字を使います。※住所を省略すると失礼な印象を与えかねません。分かる範囲で省略せず、正確に記載しましょう。はがき印刷用のソフトには、郵便番号や電話番号を入力するだけで住所が表示される便利な機能もあります。
1 ビル名・会社名は住所の文字よりひと回り小さい文字で、住所より少し下げて書きます。ビル名やマンション名が分かれば、省略せずに記載しましょう。
2 敬称と肩書きは肩書きは会社や組織の中での社会的地位であり、敬称は差出人からみて相手がどのような関係であるかを表すものです。会社などの個人に宛てるときは、社名や部署名には敬称を付けず、名前にのみ敬称を付けます。肩書きに敬称は付けません。「社長様」「部長様」と書くのは間違いです。
会社の部署などに宛てるときは、部署名のみに「御中」を付けます。
3 氏名は大きめの文字で書きましょう。
郵便番号の3つの大枠の中心に合わせるとバランスがよくなります。

封筒の裏側の書き方(縦書き・横書き)

まず、和封筒の裏書きは住所・氏名を住所は、封筒の上下中央より少し上から書き始めます。2行目は、封筒の継ぎ目の左側に書きます。日付は左上方に差し出した日付を書きます。きちんと糊付けし、「〆」「封」「緘」などの封字を書きます。慶事は「寿」「賀」なども使用します。洋封筒の宛名などの書き方は、基本的に和封筒の場合と同じです。
封筒を縦にするか横にするかは、どちらでも可です。ただし、目上の人への手紙や、あらたまった手紙・不祝儀の場合には縦書きにします。
不祝儀の場合は表書きは縦書きにし、裏書きは封が左前になるようにします。便箋は、手紙の書き出しを上にし、下から三分の一を上に~上から三分の一を下に、三つ折りにします。封筒の大きさによって三つ折りでは入らず四つ折りにする場合は、下から二分の一を上に~さらに下から二分の一を折り上げます。
封筒に入れるときは、封筒の表・宛名面から見て、手紙の書き出しが左上にくるようにして入れます。

手紙の基本ルール

手紙文を構成する基本要素は、4つあります。それぞれの名称と役割をまとめてみよう。
【前文】時候のあいさつ、先方や自分の安否、日ごろの感謝など
【主文】その手紙の目的・要件
【末文】先方のますますの繁栄、今後の厚誼などを祈る、結びのあいさつ
【後付】日付、署名、宛名
次に、「頭語」とは、手紙の冒頭に書く言葉で、相手に対する敬意を示すもの。起筆、起首、冒頭語ともいう。「結語」とは、手紙の本文の最後に付け、締めくくるための言葉。
頭語と結語は、いろいろなバリエーションがあり、中には女性だけが使う言葉もある。また、発信時、返信時、緊急の場合など、シーンによって使われる頭語・結語が異なる場合がある。頭語で使われる「拝啓」や「一筆啓上」には、もともと「謹んで申し上げる」という意味がこめられ主文は、この手紙の本題、もっとも伝えたい用件をまとめた部分。前文を書き終わったところで、「ところで」「すでにご存じかと思いますが」「このたび」のような起こし言葉(起語)を用いて話題が変わったことを示し、用件を続ける。長くなりすぎないよう、要点をまとめておくとよい。伝えたいことが複数にわたるときは、優先順位の高い物から書くようにする。長くなる時は、段落分けをしたり、適当な個所に句読点を入れて、読み手がスッキリと読めるように工夫をする。ている。そのため、「拝啓 謹んで申し上げます」などと書いてしまうと、意味が重複することに。・印の文章を使うときは、他の頭語と併記しないように気を付けよう。

一筆箋の書き方

縦書きの一筆箋は、礼儀正しい印象になります。目上の方や少し改まった内容の場合には、縦書きにしましょう。
今の季節感を伝える時候のあいさつや相手を気遣う言葉(お世話になったときはお礼を、ご無沙汰している場合にはお詫びなど)を書きます。【簡単な時候のあいさつ】「暑さも一段と厳しくなりましたが、お健やかにお暮らしのことと思います」など。【その他、お礼や感謝など】・ご丁寧な○○をありがとうございました・このたびは、○○おめでとうございます・○○が美味しい(美しい)季節となりましたなど。
(注)○○のところには、具体的な物・事柄を入れます本文は目的・用件を簡潔に述べます。大事な内容が伝わりづらくなるので、用件を1つ以上入れないようにしましょう。最後に結びといい末に締めくくる言葉を述べます。相手の健康や幸せを祈る気持ちを書き、最後まで思いやりの気持ちを添えましょう。文字の中心線を意識することでバランスよく文字を書き進められる「秘密の下敷」付きで、他にも誰でも簡単に美しい手紙が書けるヒントが満載の「きれいに書ける一筆箋」がおすすめです。

正しい敬語、使ってはいけない忌み言葉

「忌み言葉」は様々です。手紙でも忌み言葉を避けるようにするのは大切な基本です。不幸」「死」「苦」を連想させる言葉は使わないようにしましょう。「重ね言葉」もタブーです。「重ね言葉」は起こってしまった不幸が重なってまた起こることを思わせるからです。具体的な忌み言葉は「死亡」や「死」というダイレクトな単語です。また「死」につながるとされる数字の「四」や「苦」につながる「九」も避けます。重ね言葉はもっと多くあります。よくありがちな「ますます」「まだまだ」「いよいよ」などです。「返す返す」「次々」「重ね重ね」までは目で見ても重なっている言葉なのでわかりやすいのですが、「さらに」「続いて」「再び」「追って」なども悲しみが続くことを予感させる単語でお悔やみの手紙ではマナー違反の忌み言葉となります。
「薄墨で書く」のが基本です。涙で墨が薄まったという気持ちを表現してのことです。ボールペンなどを使用することが多いかとは思いますが、くれぐれも極太ペンなどで書いてしまわないように気を配りましょう。また忌み言葉でもわかるように「重なる」というのは避けるため、便箋は必ず1枚に収まるように書きましょう。赤い郵便番号の枠のない封筒を準備するとなお良いでしょう